冷却水警告メッセージが表示され、緊急搬送されたお車です。
冷却水タンクは空っぽで水を補充しても入れた端から漏れてきます・・・
点検の結果、オイルフィルターハウジングの取付け接合面から大量に出てきていました。
実は点検するだけでも、インレットマニホールドを外すので相当大変です。

少し大掛かりな作業になりますが・・・

見えてきました。ここまででも1時間以上は掛かっています。

いよいよ本体の取外しに入りますが、ここからがまた配線を避けたり、
ホース類の取外し等以外に手間ひまが掛かります。
点検の時もフィルターハウジング本体はなかなか目視し難い所にあるので大変です。

やっと本体が外れましたが、大変なことになっていました。
冷却水の経路上側が破損しています・・・

ガスケットも千切れていました。これでは冷却水も漏れますね・・・
この後は新品を組み付けて、漏れのテストと走行テストを経て作業完了です。
エンジンにダメージが無くて本当に良かった・・・

原因はハウジング樹脂の劣化が考えられますが、経年や走行距離の影響が最も考えられます。
また長年、熱に晒されると樹脂部品は歪む恐れもありますので、ガスケット類ではなく本体の交換が
必要となります。
ただし、このようなアッセンブリー部品は純正品しか設定が無い事も多く、また最近は本国にも部品が無い場合があり、最悪は2・3ヶ月かかるケースもあります。
費用もかなりの金額が掛かる場合が多いので、定期点検はしっかり受けてトラブルを回避できるようにしていきたいですね。